Motley Fool記事"Better Buy: Microsoft vs. Oracle"で、クラウド・アナリティクス・SaaSに移行中のITの巨人Microsoft、Oracleは、2017年力強い利益で株主に報いた。
Microsoftは株価が32%、Oracleの株価は26%上昇した。良いニュースは株価上昇の根拠があること。
Oracleはクラウド移行に乗り遅れたが、四半期ごとに急速に追い付いている。
Microsoftは、CEO Satya Nadellaへの信用もあり、クラウドへの集中は比較的早かった。
ITの巨人であり、十分な配当を株主に還元するMicrosoft、Oracleへの投資機会を検討している。
その検討結果は、会社トップのこれまでの実績(Track record)、配当レベルからMicrosoftをよりお勧めしている。
(Microsoft (NASDAQ:MSFT)、Oracle (NYSE:ORCL) )
1. Oracleの場合
創業者であり元CTO Larry Ellisonが、彼のクラウドに対して好ましく思っていないことを考えないように
しているのも安心材料であるし、直近の四半期でのSaaSやクラウドを通じたインフラ提供だけでなく、
成長のキードライバーになっている事も良い。
具体的には、クラウド収入が14億ドルで売上の16%を占め、51%の成長率を記録し、
SaaS収入での61%の成長率と共にOracleを牽引した。
ソフトウェアでの集中がキーであり、SaaSでのクラウドソリューションが膨大な機会を表している。
クラウド通じた今年のSaaS収入が46億ドルに達し、2020年には75億ドルになるという予測もある。
CEO Mark Hurdは、クラウドでのアプリケーションはSalesforce.comの成長のペースの2倍と発言している。
2. Microsoftの場合
Satya NadellaがCEOになって4年近くになるが、Oracle Ellisonと違って、モバイルファースト、クラウドファースト
をマントラのように唱え、会社は変革の道を一気に進んできた。
直近の四半期でのクラウド収入は20億ドルに達し、グローバルでのトップに位置付けられる。
昨年がほんの13億ドルだったこと、力強い成長により2018年第一四半期は12%成長し24億ドルに達するだろう。
またコストと営業費用の伸びは緩やかで、MicrosoftがAI、データ分析、ARに手を出しているが、EPSは17%伸びて
1株あたり0.84ドルに達する。
多くの人がMicrosoftのLinkedInへの26億ドルの買収を嘆いていたが、収入面での貢献は1.1億ドルだったが、
クラウドでのSaaSソリューションの成長に感謝すべきで、Azureクラウドプラットフォームが90%を占めている。
最も良いニュースは、Microsoftの成長に関してスローダウンしている兆候が一切ないことである。
またOracleと同じようにMicrosoftのバランスシートは強固であり、1380億ドルのキャッシュがあるので、
現在の配当2%は安全である。
3. 結論
ここまで筆者が書いたように両社に対して強気であり、どちらも正しいマーケットに集中しようとしており、
四半期ごとに非常に優れた業績をあげている。また強固ではあるが驚くほどでない配当と共に、
両社は投資すべき企業である。
ただ、Microsoftがより魅力的と考えており、CEO Nadella氏がOracle Ellison氏より優れた業績を先行して
発揮している事、比較すると僅かながら良い配当が理由である。