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米国株 あなたならどちらに投資する Bank of America vs. Goldman Sachs

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Motleyの記事"Better Buy: Bank of America Corporation vs. Goldman Sachs"で、米国大手金融機関2社への投資検討がされていたので、概要を紹介する。

 

金融危機は米国銀行にとって忘れがたい経験だ。
回復からもうすぐ10年経とうとしており、大きすぎて潰せないBank of America (NYSE:BAC)とGoldman Sachs (NYSE:GS)だけが生き残ったわけではないが、危機後の強気相場で新しい成長機会を見つけた。
共和党政権での更なる規制緩和望まれるが、その動きはゆっくりしているようだ。
投資家は、両社が規制緩和により、ビジネスする上でのやり易さから恩恵を得るだろうという楽観的な見方に持っている。

Bank of America(以降、B of A)とGoldman Sachsへの投資に興味を持つものにとって、両社はすでに素晴らしいリターンを得ているが、どちらの金融の巨人がこの先より良いポジションか知りたがっているので、どちらがよりスマートな選択肢なのか見てみよう。

 

1. 株式成績とバリエーション
金融株式はここ数年はよい成績だったが、その中でもB of Aは勝ち組である。
2016年12月から昨年12月時点で約30%上昇しており、同期間のGoldmanの6%上昇より優れている。

両社の対照的な成績を見て、B of Aは同業他社と比べ成長したと思うだろう。
シンプルに利益ベースの指標を使って過去12ヶ月を見ると、B of AのPERは17倍、Goldman Sachsは13倍と、ギャップは狭い様に見える。近い将来期待できる利益で見た場合、Goldmanの予想PERは12倍、B of Aは13倍になる。

その他の銀行の共通指標として、純資産のバリエーションを見ると違った景色が見えてくる。
B of Aは純資産価値の1.24倍で取引されており、Goldmanは1.29倍になる。
これらの指標から言えることは、B of Aは、よりよりモメンタムであり、バリエーションは相対的に近い。

 

2. 配当
銀行銘柄で過去の栄光に戻れないものとして、配当がある。
金融危機以前、多数の金融機関は、株式市場で配当支払いのトップに位置していたが、現在は高配当の銀行銘柄は珍しく、
特に大規模な知名度のある金融機関がそうである。
昨年12月時点で、B of Aは1.6%、Goldman Sachsは1.15%である。

またB of Aは、配当引き上げのスピードでGoldmanに勝っている。
Goldmanは1株当たり0.1USD引き上げ0.75USDになり、B of Aは2014年まで0.01USDしかなかったが、この2年は、前年比50%アップ、60%アップと通常の配当水準に戻っている。
Goldmanは大胆に配当を引き上げることに興味はなく、資本を自社株買いに当てているので、B of Aの方が優れている。

 

3. 成長見通しとリスク
B of Aはここ数年でたくさんのことを成し遂げてきた。
金融危機後の長い間、B of Aは高い資本コストに直面し、本来の力を発揮して営業マージンに戻すことに苦労した。
2016年中頃から1回ごとの手数料を設定し、一貫して力強い利益を記録し、業界トップの水準に近づいた。
利率上昇する環境は、B of Aの消費者向け貸付ビジネスを改善し、純利率の拡大から利益を得るのを容易にした。
効率性やROAの改善により、B of Aは金融危機以前の姿に戻ったように見える。

 

Goldman Sachsは最近いくつか課題があり、トレーディング事業は直近の四半期では成功しているが、Goldman Sachs全体収入から見ると、固定収益と自己勘定を用いた活動は低下している。
これらの収入減少を、投資事業と貸付オペレーションで、自己資本市場の良好な環境を背景に、オフセットできる。
トレンドは、多くの業界で統合することであり、Goldman Sachsの投資事業の繁栄にも同じことが言える。
長期間の強気相場は、以前の市場の変動性を通常のレベルに戻すことが期待でき、Goldman Sachsのトレーディング事業が投資事業を上回る可能性がある。

 

ここまで見てきたように、B of AとGoldman Sachsはそれぞれ長所と短所があるが、B of Aにモメンタム(勢い)がある。その傾向は、リテール部門が引き続き順調で、投資事業がスローダウンする状況にあれば、2018年も続くだろう。